サラタメさん

転職エージェントは、自分に代わって企業選びや、年収の交渉などを代行してくれるので、うまく活用すれば、間違いなくあなたの手助けになります。
ただ、注意も必要です。
結論でお伝えした通り、
転職エージェント業界には闇な側面があります。
残念ながら、悪徳転職エージェントってけっこうそこら中にウゴメいてるんです…
なので、まずは「転職エージェント=転職を無料でサポートしてくれるイイ人」という認識は捨ててください。
あくまで彼らはビジネスの一環として、転職サポートをしているだけなので、「いい人だなぁ~」とかのほほんとしてると、ホント痛い目見ます。
実際に私の友人も悪質な転職エージェントにつかまり、3年間もブラック企業で働き続けるハメになってました。
一旦、ブラック企業に入ってしまうと、なかなかすぐには抜け出せません。
会社からの引き止めがありますし、自分自身としても「履歴書に穴を開けたくない」という心境に陥ってしまうからです。
ということで今回の記事では、
知っておくべき悪徳転職エージェントの闇と、心強い優良エージェントの見分け方について解説します。
目次
今すぐ知っておくべきブラック転職エージェントの3つの闇
転職エージェントが抱える3つの闇について紹介します。
- 成功報酬が最優先
- ネット上にはポジティブな情報しかない
- エージェントの数が多すぎる
【転職エージェントの闇1】
成功報酬が最優先
転職エージェントは、成功報酬を最優先に行動しています。
なぜ我々利用者が、転職エージェントを無料で利用できるかと言うと、エージェントは我々ではなく、企業側から報酬をもらっているからです。
彼らが親切で、ボランティア精神でやってくれてるわけではありません。(そもそも転職エージェントが、仕事を斡旋した報酬として利用者からお金をもらうことは法律で禁止されています)
世の中の転職エージェントは「人材を募集している会社からの報酬」によって成り立っています。
より詳しく説明すれば、
①人材を募集する企業Aが、転職エージェントに依頼
②その募集内容に合う転職者を、転職エージェントが探す
③エージェントが条件に合う転職者に、企業Aを受けるよう勧める
④転職者が企業Aの採用試験を受けて内定
⑤入社が確定したら、企業Aから転職エージェントに報酬が支払われる
(報酬は、内定者年収の約30%ほどが相場)
こんなビジネスモデルになっています。
もちろん大手の転職エージェントで企業ブランドを気にするようなエージェントは、利用者をダマすリスクもあるので、そうそう変な動きはしません。(シンプルに動きが悪い or 業界知識の無いエージェント担当者はいたりしますが…)
サラタメが実際に使ってオススメする【転職支援サービス6選】転職エージェント3つ・転職サイト2つ・クチコミサイト1つ
ただ、上記のようなビジネスモデルであるため、成功報酬だけを最優先と考える悪徳転職エージェントとしては、「利用者の適性や人生プランは無視して、とりあえず募集してる企業に押し込んで報酬だけもらおう」という考えが成り立ってしまうわけです。
エージェント
早く面接受けに行ってください。
内定出るのは今だけですよ!
エージェント
あなたの経歴では、他のエージェントでもこんないい会社紹介してもらえませんよ。
よその転職エージェントの話なんて聞きに行かず、ウチで決めてください!
など、強引な手段で就職を決めさせるエージェントも少なくありません。
(特に名前も知らない&歴史も無いような転職エージェントは…)
利用者の要望通りの転職活動を実現させるのではなく、
とりあえず入社させることが最優先事項になっている転職エージェントが存在するということは、頭の片隅に入れておいてください。
【転職エージェントの闇2】
ネット上にはポジティブな情報しかない
インターネット上には、異様なほど転職エージェントのポジティブな情報があふれています。
ネットビジネスの知識を少しでもカジってる方はおわかりかと思いますが、その理由は「アフィリエイト」です。
簡単に言うと、自分のサイト経由で転職エージェントに登録してもらったら、サイトを作った人に報酬が入るという仕組みになっているんです。
(そのアフィリエイトの仕組み自体が悪いわけではありません。私も活用していますし)
転職関連だと、1件あたりの3,000~10,000円ほどが相場で、サイトを見てる人が、そのサイト経由で転職サイトや転職エージェントに登録すると、サイト運営者に報酬が支払われるという仕組みです。
運営者は自分のサイトから転職エージェントに登録してほしいので、出来る限りポジティブな情報を盛り込んで登録を促します。
転職エージェントのメリットや、役に立ったという体験談しか書いてないというブログやWebサイトが大半です。
まれにネガティブな情報を書いていたとしても、そのネガティブ情報にはそこまで深入りせず、最終的にサイト運営者が誘導したい転職エージェントや転職サイトにつなげてる場合がほとんどです。
(実際に転職活動をしたことが無かったり、自分で転職エージェントに登録したこともないのに、転職ブログを運営してる人なんかもいるので注意が必要です…)
つまりネット上にあふれてる転職エージェント情報の大半は、実際に利用した人のクチコミではなく、運営者に都合よく作られたものが大半だと理解しておきましょう。
【転職エージェントの闇3】
エージェントの数が多すぎる
転職エージェントの数が、どう考えても多すぎるんです…
その数は、なんと2万社以上です。
ファミリーマートの店舗数が約1万7千件なので、それより多いと考えるとまさに異常です。
転職エージェントは、厚生労働省から「有料職業紹介事業者」として認可が下りないと営業できないという、一応の線引きは設定されているんですが、
ぶっちゃけた話、この認可が優良なエージェントを選別する仕組みとして機能してるかと言えば、かなり微妙です。
となると当然、なかには会社と呼べないくらい倫理観が欠如したエージェント業者があっても不思議じゃありません。
名前も知らないような、歴史も浅い、小規模なエージェント業者は要注意です。
また一方で大手といえども、油断できません。
大手のエージェント業者であれば、優秀な担当者の方が多いですが、彼らにも一定のノルマがあったりしますので、たとえ大手エージェント業者であろうと、実力の無い担当者に当たってしまうと悲惨です。
あなたの要望とは関係なく、あなたが今すぐ入れそうな会社を優先して、「とにかくどこかしらに押し込まないと」と追い込まれてしまってる担当者もいたりします。
(リクルート、doda、マイナビらへんであれば優秀なエージェント担当者は間違いなくいますので、ちょっとでも違和感を感じたら、担当変更をお願いした方がいいです)
転職エージェントは開業するハードルがめちゃくちゃ低いので、質の悪いエージェント業者が多く存在することになってしまっているということは、ぜひ覚えておいてください。
転職エージェント使う上で注意すべきポイント
こちらでは、転職エージェントを使う上で、最低限注意すべきポイントを紹介します。
- 名前も聞いたことがないような会社は使わない
- 必ず複数のエージェントで比較する

【転職エージェントを使う注意点1】
名前も聞いたことがないような会社は使わない
まず第一に、名前も聞いたことがないようなエージェント業者は使わないほうが賢明です。
利用するのであれば最低限、従業員の人数と創業年を確認してください。
・従業員の数が少なく、ほぼ個人営業。
・創業して2-3年しか経っていない。
↑こういうところはもうダメです。
というか、リクルート、doda、マイナビ、のように大手で、膨大な求人案件を抱えてるエージェント業者があるのに、そんな中で名前も知らないエージェント業者を利用する理由がありません。
サラタメが実際に使ってオススメする【転職支援サービス6選】転職エージェント3つ・転職サイト2つ・クチコミサイト1つ
ブラック企業に押し込まれるリスクを避けるためにも、名前も聞いたことがないような会社は使わないようにしましょう。
【転職エージェントを使う注意点2】
必ず複数のエージェントで比較する
転職エージェントを使うときは、必ず複数社に登録してください。
悪質なエージェントは、他の会社に成功報酬を取られたくない一心で「他のエージェントを使うな」と促してきます。
自分に合うエージェントかどうかを見極めるためには、複数の比較が必要不可欠です。
そもそも「他のエージェントを使うな」という会社は質が悪いので、その時点で問題アリ。
もうそれ以上会わない方がいいです。
そのエージェント業者自体が悪くなくても、不運にも担当者が良くないというケースもありますので、それに気付くためにも、複数社での比較検討は必須です。
しっかり複数のエージェントを比較して、適した会社・担当者と転職活動を進めましょう。
良い転職エージェントを見抜く3つのポイント
こちらでは、良い転職エージェントを見抜く3つのポイントについて解説します。
- 自分とのマッチングを見てくれるか
- 粘り強く求人を探してくれるか
- 企業とちゃんと交渉してくれるか
それぞれくわしく確認していきましょう。
【良い転職エージェントを見抜くポイント1】
自分とのマッチングを見てくれるか
自分に合っているかどうかを見てくれるかは、しっかりとチェックしましょう。
というのも転職というのは、
転職者が100人いれば、100通りの要望があるはずです。
たとえば
「給料が低くてもワークライフバランスがしっかりしてる」
「家庭の事情で全国転勤は対応できない」
など、希望条件は様々です。
それを無視して「案件としての良さ」ばかりアピールしてくるエージェントは、完全に質が悪いです。
エージェント
ここは、とにかく給料がいいので、応募してみましょう!
エージェント
最近、CMやってるあの大手企業ですよ。
ネームバリューあるので、おすすめです!
サラタメ
(どちらかというと、小さくても働きやすい会社が良いなあ……)
というように、
本人の要望とのマッチングを考えずに、「年収が高いから」「大手だから」と募集案件の良し悪しだけで、転職先を進めてくるエージェントには注意が必要です。
我々が転職先として選ぶべき企業は、あなたの要望に合った企業です。
場合によっては、年収が高いとか大手であることがデメリットになることだってあるので、冷静に見極めてください。
「年収は500万程度もらえれば、そこまでこだわらない」と言ってるにも関わらず、やたら高年収の企業をゴリ押ししてくる場合、その転職エージェントはアウトです。
年収が高いということは、転職エージェントの仲介手数料も高くなるということなので、完全に報酬だけを目当てに仕事をしていて、転職者をカモとしてしか見てないクソエージェントです。
ということで、
転職エージェントから求人の紹介を受ける際には、案件自体の良し悪しではなく、自分の要望や人生プランに合った案件を紹介してくれるかどうか、この点をよくよく確認するようにしてください。
【良い転職エージェントを見抜くポイント2】
粘り強く求人を探してくれるか
粘り強く求人を探してくれるかどうかも、重要です。
効率だけを追い求めずに、いろいろな企業とのパイプを駆使したり、新規開拓をしたりしてくれる会社は、優良な転職エージェントと言えます。
反対に企業とのパイプが無く、マッチングできる会社の幅が狭いエージェントは要注意です。
こういうエージェントは、固定のいつもの企業に流れ作業のように人を押し込みます。
なにせ、そのほうが効率的ではありますから…
効率だけを追い求めずに、あなたの要望に合わせて粘り強く求人を探してくれるかどうかは、エージェントを見抜く上で大切なポイントです。
【良い転職エージェントを見抜くポイント3】
企業とちゃんと交渉してくれるか
企業とちゃんと交渉してくれるかどうかも、優良エージェントを見分けるポイントです。
転職エージェントは、求人を募集している会社と個人を、ただマッチングさせるだけが仕事ではありません。
年収や働き始める時期などの要望を、転職者の代わりに交渉するのも仕事の一つです。
ただしエージェントにとって、お金を支払ってくれるお客さんは求人を募集する企業側なので、企業側と揉めてまで交渉してくれることはなかなかありません。
とは言っても、
労働条件は転職者にとって、今後の人生を左右する非常に大事なポイントであり、交渉は転職エージェントの業務に含まれてるはずなので、遠慮せずに譲れないポイントはエージェント経由で企業側に伝えてもらうべきです。
もしあなたの要望をおざなりにせず、企業側とちゃんと交渉をしてくれたら、そのエージェントは信頼できますので、継続してお付き合いしていくべきだと思います。
(ちなみに、特別なスキルを持っていたり、複数の内定を獲得していたりすると、エージェントとしても企業側に交渉しやすくなります)
まとめ:転職エージェントはあくまでビジネス!
今回は転職エージェントの闇や、優良な転職エージェントを見分けるコツについて紹介しました。
転職エージェントを使う上で知っておくべき闇ポイントは、以下の3つです。
- 成功報酬が最優先
- ネット上にはポジティブな情報しかない
- エージェントの数が多すぎる
この3つをしっかりと理解しておきましょう。
自分の要望に合ったホワイトな職場を見つけるためにも、複数社を比較検討して、優良な転職エージェントをじっくり探してみてください。
サラタメ
- 名前も聞いたことがないような会社は使わない
- 必ず複数のエージェントで比較する
という2つの注意点は忘れずに!
最後に…
私が実際に使ってみて「これはオススメできる!」と思った転職支援サービスをまとめた記事貼っておきます。
